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Webシステム開発 - Angular基礎:6/6 ルートコンポーネント表示までの流れ

概要

Angularアプリでルートコンポーネントが表示されるまでの読み込み順を、雛形プロジェクトのファイルを例に整理する。

この記事の旧NgModule構成では、index.htmlから始まり、main.ts、AppModule、AppComponentへと処理がつながる。この流れを理解すると、既存アプリケーションの画面がどこから起動しているのかを追いやすくなる。

ここでは、トップページ、スタートアップコード、ルートモジュール、ルートコンポーネントの関係を確認する。

この記事の構成

対象環境と利用上の注意

  • 本文記載時の環境
    Angular CLI 13.2.0、Node.js 16.13.1、npm 8.3.2、TypeScript 4.5.5、Windows x64で生成したNgModuleベースのプロジェクト。
  • 確認時期
    2026年8月。Angular公式資料を照合して記載内容を見直した。
    掲載したコードと画面は現行環境で再実行していない。
  • 現在そのまま利用できない箇所
    現在のAngular CLIはstandalone APIを使うアプリケーションを標準で生成し、通常はAppModuleを作らずbootstrapApplicationでルートコンポーネントを起動する。
    以下のAppModule経由の流れは、既存のNgModuleベースのアプリケーションを読むための旧構成例となる。

トップページ(index.html、styles.scss)の読み込み

index.html は、アプリケーションのトップページとして最初に読み込まれ、コンポーネントの呼出しは、セレクターと呼ばれるコンポーネントのキーを要素名とすることで関連付けされる。

以下、index.htmlでは次項で示すルートコンポーネントのセレクターapp-rootbody部で指定し関連付けしている。

また、アプリケーション全体のスタイルファイルには、土台となる共通スタイルを追記する。このシリーズではSCSSを選択したためstyles.scssとなり、CSSを選択した場合はstyles.cssとなる。
(雛形プロジェクトの生成時は、スタイルは設定されていない。)

  • index.html pid70_1

  • styles.scss(スタイル形式によってはstyles.css) pid70_2

スタートアップコード(main.ts)の読み込み

旧NgModule構成のmain.tsでは、platformBrowserDynamic().bootstrapModule(AppModule)を実行し、次項のルートモジュールを起動する。

  • main.ts pid70_3

ルートモジュール(app.module.ts)の読み込み

app.module.tsでは、モジュール構成の宣言(@NgModuleデコレーター)とモジュールクラスの定義(export class AppModule)が記述されている。

  • app.module.ts pid70_4

@NgModuleデコレーターで設定できる主なパラメーターは、以下の通りでdeclarationsbootstrapに次項で示す ルートコンポーネントAppComponent)を設定し、このルートモジュール(AppModule)をexport class AppModuleで公開し、前項のスタートアップコード(main.ts)で参照している。

  • @NgModuleデコレーターの主な設定項目
    • declarations : モジュールに属すコンポーネント(※1)、ディレクティブ(※2)、パイプ(※3)等の設定
       (※1)コンポーネント : 次項で示す@Componentデコレーターでラップされているクラス一式
       (※2)ディレクティブ : ngIfngForngStylengClass等の構造/属性ディレクティブ
       (※3)パイプ : 与えられたデータを加工整形する仕組み
    • imports : NgModuleで宣言した外部モジュールのインポート設定
    • exports : 他のNgModuleのテンプレートから利用できるコンポーネント、ディレクティブ、パイプなどの公開設定
    • providers : DI(依存性注入)で利用するプロバイダーの登録
    • bootstrap : ルートコンポーネントの設定
    • id : モジュールIDの設定

ルートコンポーネント(app.component.ts)の読み込み

ルートコンポーネントとは、最初に呼出されるメインとなるコンポーネントであり、この旧構成ではルートモジュール(app.module.ts)から呼出される。

@Componentデコレーター の下記パラメーターで自身のセレクター、HTML、CSSを設定し、起動画面(template-pj app is running!.)を表示している。

  • @Componentデコレーターの主な設定項目
    selector : コンポーネントの参照キー。
    templateUrl : コンポーネントが読み込むHTMLのファイルパス。
    styleUrls : コンポーネントが読み込むCSSファイルパス。

    • app.component.ts pid70_5

    • 起動画面(template-pj app is running!.) pid70_6

現行のstandalone構成

現行のstandalone構成では、通常AppModuleを作らず、main.tsからbootstrapApplicationへルートコンポーネントとアプリケーション設定を渡す。

import { bootstrapApplication } from '@angular/platform-browser';
import { appConfig } from './app/app.config';
import { AppComponent } from './app/app.component';

bootstrapApplication(AppComponent, appConfig)
  .catch((error) => console.error(error));

NgModule構成とstandalone構成では起動APIと設定ファイルが異なるが、index.html内のルート要素へルートコンポーネントを表示するという役割は共通する。

まとめ

  • 旧NgModule構成では、index.htmlから始まり、main.tsでAppModuleを起動し、bootstrap設定からAppComponentを表示。
  • 現行のstandalone構成では、main.tsからbootstrapApplicationを呼び出してルートコンポーネントを起動。
  • モジュールはアプリの構成をまとめ、コンポーネントは画面を構成する部品を表す。
  • app-rootは標準のHTMLタグではなく、AppComponentのselectorとして定義され、index.htmlの記述と対応。
  • 初期表示の流れを確認するときはindex.htmlだけでなく、main.ts、AppModule、AppComponentの順に追う。

参考文献

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